何が正しい食事法なのでしょうか?

森拓郎ブログ

足元から顔までを美しくするボディワーカーの森拓郎です。

このシリーズの以前までの内容はこちらです。
糖質制限ダイエットについて
糖質制限ダイエット。アトキンス・ダイエットの危険性とは
2014年現代の糖質制限はどうなっている?
低炭水化物?狩猟採集時代の食事、パレオダイエットについて。

糖質制限食からアトキンスダイエット、スーパー糖質制限、パレオダイエットと、様々な食事法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

アトキンスダイエットを今更おすすめすることはありませんが、江部康二先生のスーパー糖質制限食は、糖尿病患者の方々ではしっかり結果が出ているようだし、それはそれでいいのかな・・?と思います。

それは医学の領域ですからね…ただ、一般の人々にそうするべきかというとまた話は別です。アイスやケーキ、チョコレートだって食べたい・・・。という人にとって、このような糖質制限はかなりの負担を強いることになります。

スーパー糖質制限食の問題点でいうと、糖質以外のルールにかなり緩和だなぁということ。乳製品に関しても、揚げ物に関しても特に指定はありません。

この方法は、何度も言うように糖尿病の方のように血糖値を上げられない人々が美味しく食べれる方法としては画期的ですが、ちょっとお腹がでてきてメタボが気になるお父さんのためのダイエットとしては向かないだろうというのが本音ですね。

次にパレオダイエット。この方法は逆に結構ルールが厳しく、穀物、豆類、乳製品、加工食品への制限を課しています。もちろん糖質についてもですね。

ただ、段階によって守らない食事があってもよいとしていて、その時はラーメンだろうがパスタだろうが好きに食べてよいとしています。

問題は、これも一般的にするのは難しいということ。植物性たんぱく質が最も豊富な豆類はある程度安価な食べ物ですが、肉類と魚介類で、産地や育て方、肉の種類、汚染度合いなど、ただでさえ高いこの食材のいいものを選んで食事をする必要があります。

肉を食べて良いといっても、赤身肉ですから、外食も結構難しいですしね。ちゃんとした赤身肉を出してくれるお店なんてどこにあるんでしょうか・・・。

研究者の方々が、何が正しいか?を追求していくのはとても重要なことですし、昔食べていたもの、昔の生活を見直して、いいところを探し出すのも大事で、現代のあまりに増えすぎてしまった食品の悪いところを見つけ出すのも大事なことだと思います。

それと同時に、私達の文化で作り出した”美味しいと感じるもの”も、例えそれが多少身体に悪かったとしても受け入れていく必要はあるな・・・と思うのです。

現代の食生活で肥満アレルギーその他の生活習慣病などの病気の原因が食事だとすれば、様々な食事法で改善例がやはりみられるのです。

それは、アトキンスダイエットでもそうだし、スーパー糖質制限、パレオダイエット、他にはベジタリアンマクロビオティックローフードファスティングなどでも問題が解決している人が多数いる反面、それで逆に身体に不調をきたしたという人もいます。

これで体調がよくなった!なんていってもそれがベストな方法だったわけではなく単純に前よりマシだった・・・というだけなこともよくあります。

例えば、研究をされる上で、AとBの食事法でどちらが効果があったか?ということがよくあるのですが、Bのほうが優位にあったということで、Bがもてはやされることが多いのですが、案外AもBもある程度十分な結果が出ていて、Bのほうが少し良かったという程度のことも結構あるのです。

これはどういうことかというと、研究をするためにいつもの食生活より管理下の元で行ったためという単純な理由の場合も多くあるのです。

つまりこれって一時話題になったレコーディングダイエットのような感じですよね。
人は無意識の食行動によって、本当に必要なものを見失ってしまうことが多いようです。

上記の様々な食事法は確かに科学的に正しいのかもしれませんが、肉食であろうと菜食であろうと、悪いものを食べ過ぎていた時より、少し気を使うようになったというだけで、体調も体型も変化する人はとても多いです。

そして、何がどう自分の身体に合っているのかどうかは、その人個人個人で違うということ。
自分の身体の声を聞いていたら、自然とベジタリアンになっていて、それが一番体調がいいという人もとても多いです。
実際、誰でも知っている伝説のスプリンター、カールルイスがベジタリアンだったというのは有名な話。

豆は肉よりたんぱく質の量も質も劣っている。
そもそも他に含まれている豊富な栄養素も、その吸収を邪魔する様々な反栄養素を含んでいるため、逆に栄養不足になってしまう可能性がある。

とパレオダイエットでは主張していますが、本当はどうなのでしょうか?

また、ベジタリアンやマクロビオティックなどの肉を食べない食事を続けていたら、体調が悪くなってしまったという人も沢山いますし、菜食の人は短命であるとも言われています。

結局どうしたらいいの?

と迷い続けるほどくだらないことはありません。
食に関して過敏になりすぎてしまい、過剰な期待や不安を持つことを、フードファディズムといいます。

日本では、教育学者・栄養学者である群馬大学教育学部教授の高橋久仁子先生がフードファディズムについて何冊も本を書かれています。

高橋先生の本を読んで、ここ数年私が勉強しはじめた食に関する内容は確かにフードファディズムそのものだったのでは?と感じるところがありました。

そして、そもそも大事なのは食に対して関心を持つことだな・・ということでした。
(単に美食に走るというのはまた別の話です・・・)

何がどう悪いは比較的知っておいたほうがよいと思いますし、体に良いと紹介された食品を疑う知識も必要だと思います。

ただ、どっちに転んでも過剰に信じすぎないことも大事です。
太るか太らないか?
どうやったら痩せられるか?健康になれるか?

というのは、正解は個人によって違うのです。
知りたいと思う欲求は大切ですが、必ずこうだ!という概念は今のところ存在しないようです。

今後自分でいろいろ試してみて、このほうがいいかな?ということがあれば、そこに軌道修正を個人的にするかもしれませんが、皆さんに強要することはありません。

今のところ、玄米+マゴワヤサシイの食材が無理なく生活に馴染み、健康や体型を維持できるよい食事方法だなと感じています。

炭水化物の重要性や肉食のリスクも勉強してきましたが、それでも私は肉を食べます。
ただ、それで体調が逆に良くなる人がいる以上、真っ向否定はできないと思います。

まとまりませんが・・。
何が正しい??
はいろいろな意見を自分で判断する能力をつける・・が実は近道なのかもしれませんね。

私の著書です。
「運動指導者が断言!ダイエットは運動1割・食事9割」
ディスカバー・トゥエンティワン
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