隠れ肥満について
隠れ肥満というワード。実は日本人の若い女性に多いと言われる隠れ肥満。
恐らく検索でこられた方は、これを気にしているからではないでしょうか?
隠れ肥満とは、体重が標準なのにもかかわらず、体脂肪率が高い状態を言います。
定義で言うと、BMI25以下なのに体脂肪率が男性で20%以上、女性では30%以上の状態をいいます。
BMIについては、ググると沢山出てくるのであえてここでは割愛します。
BMIは身長からみた肥満度指数ですが、通常BMI25以上で、体脂肪率が低いなんて人はそうそういません。
恐らく日本人で多いのはBMI25以下なのに体脂肪率が高い人ですよね。
しかも、標準が22ですから、BMI22以下なのに体脂肪率が高めの人は完全に隠れ肥満です。
原因は運動不足?タンパク質不足?
考えられる原因は様々ですが、隠れ肥満は筋肉量が少ない状態を示します。
筋肉量が通常よりも少ない原因は、運動習慣がないというのはひとつ。
人生で一度も運動したことがないという人は、なりやすいのは間違いないと思います。
もう一つは、タンパク質不足。
食事が炭水化物(糖質)中心で、タンパク質が足りていない生活をしているのも原因として考えられます。
タンパク質は筋肉の材料ですから、必要量が摂れていないと当然増えないどころか落ちていきます。
この2つの原因は大きな原因として知っておくとよいと思います。
食事制限ダイエットを繰り返すと隠れ肥満になりやすい
運動不足とタンパク質不足が隠れ肥満を作り出すといいましたが、最近の若い女性に隠れ肥満が多い原因は、食事制限ダイエットだと私は思っています。
「若い時は、太ったとしてもちょっと食事を減らしたらすぐ体型を戻せたのに、歳をとってから全然うまくいかなくなった」
こういう話はよく聞きます。
歳をとると痩せにくくなるのは傾向的に当然で、さまざまな面で代謝は落ちますから、同じように上手くいかないのは当然だともいえます。
しかし、大きな原因としては筋肉が落ちたから。
私の著書で、筋肉を増やすことはダイエットで現実的ではないと語っていますが、筋肉を落としてしまうのは結構危険です。
そして、それが巻き起こるリスクがあるのは食事制限のダイエットですね。
それはどんな方法でもあるのですが、やはり知識不足でとにかく食べる量を減らし、体重を落とすことにしか着目していない方法では、筋肉が落ちやすくなります。
なぜなら、低カロリーをめざすあまり、タンパク質の摂取量が減りやすいからです。
はるさめヌードルにサラダとヨーグルト…こんなOLダイエットはよく聞きます。
これを繰り返していると、確かに脂肪も落ちますし、体重もみるみる落ちるでしょう。
でも、体重がみるみる落ちるのは筋肉も落ちているから。
そんな無理な食事は続きませんから、また普通の食事に戻ると…。
体重は元に戻ります。